桜ノ籠 -サクラノカゴ-


覚悟?


それは、私の?

それとも、青磁先生の?



「さ、寝なさい。明日は早いんだ」

また
大人口調で青磁先生は私から離れ、
ソファに横になり、煙草を口にした。


煙草で塞がれる、唇。
缶ビールに奪われる、掌。



私は、
なんか、なんだか、

イラついた。




イラついて、

ソファの横に立ち、
身を乗り出して、


青磁先生に
強引にキスをした。


さっきよりも、

深く、

深くーー





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