桜ノ籠 -サクラノカゴ-

「私の覚悟は、できてます」


もっと、

もっと、

青磁先生を知りたい。
青磁先生に近づきたい。



「青磁先生が好きなんです」


そう、
言葉にした瞬間、

青磁先生の唇で、
私の口は零れる吐息ごと塞がれた。




「〝先生〟じゃない」

キスの合間に聴こえる、低い声。


〝先生〟じゃ、ない……

じゃあ、

「じゃあ、なん、てーー」

合間に答える、かすれる声。





「〝青磁〟」








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