桜ノ籠 -サクラノカゴ-





深く、

絡まるような口づけに、



「ーーン、はぁ」



自分の知らない声が、
小さく零れる。





私は、

アルコールと、
煙草の味を、


何度も、何度も味わう。




くらり、
と目眩がする程、

甘いキスに溺れた。







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