桜ノ籠 -サクラノカゴ-

 ♢


その夜、
私は咲耶ちゃんに手紙を書いた。


机に向かうのもペンを持つのも久しぶりで、ヘンな感じがした。

手紙は、上手く書けたかは分からないけど、


次の日、
赤いポストに入れた。



自分で、

散歩しながら、歩く。





ザァァーー

舞い散る桜。




桜色の花片が道に、

降り積もる。




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