心を失ったカノジョ
泣きながら…昨日のことを全部話した。




話終わったあと……不安に襲われた。




新はそうじゃないよね?




邪魔だとか…思ってないよね?




「本当に……そう言ってたのか?」

「うん……親がいないとか、偏見な目で見られるのはイヤだからって」




……じゃあどんな私なら受け入れてくれた?




少し……違うだけで、同じ人間じゃないように見るの?




「心は邪魔じゃないから」

「うん………ふぇ…ん」




涙は止まらなくて……ただどうすればいいかわからなくて。




涙をこらえるの止めて、体を自由にさせた。




大切なモノを失くすのはもうイヤ…。




「んで昨日はどうした?」

「え?……言いたくない」




< 175 / 317 >

この作品をシェア

pagetop