心を失ったカノジョ
それに私は干渉されるのが大嫌いだ…。




こういうときに普段は寄ってこない女子が




「親死んだって本当?」




肯定したら……また偏見をはびこらせる。




無視し続けたら…舌打ちをしてグループに戻った。




情報収集のためにそれだけのために使われる存在だ。




「心は何も考えなくていいよ」

「………」

「前を向いて……ただ歩いて?」




私はみんなと同じように歩いて道も同じはずなのに




みんながゴミや石ころを置いていく。




いつもそれで転んでしまう。



みんなは…私がなんなく歩いてると振り向かないのに




転けると後ろを向いて……




ニタニタ笑うんだ……。




前を向いて歩きたい、だけど後ろを見ずにはいられない。



転けてしまうから。




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