心を失ったカノジョ
途中で思ったことは歩くたびにぐらついた。




そのたびに受け止めてくれたアイツ。




食事のときはそうはならなかったのに。




こんなときに調子が悪くなる。




「やっぱり着いてきて良かった」




黙って夕焼けを見るだけ。




早く着いてくれないかなと…。




「……おっと大丈夫か?」

「………」

「もうすぐだから」




ぐらつかないでよ……。




自分………。




< 61 / 317 >

この作品をシェア

pagetop