冬の日の犬のお話
次の日から、真樹子は仕事帰りに老犬に会いに行った。
皮肉なもので、あれほど忙しかった職場は、病欠者が復帰して定時であがれる日が続いたのだった。


彼には数度、電話を入れたが繋がることはなかった。


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