冬の日の犬のお話
ごはんのあと 父さんは
ガレージから車を出して
後ろの席に 柔らかい
毛布をしいた。

それから
ポパイをだいて
ゆっくり車にのせた。

そして ぼくらに


『先に行ってるよ。』


そう言って どこかに
行ってしまった。

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