冬の日の犬のお話
それでも10時半になると、お母さんがこわい顔をしたので、ぼくらは布団にもぐりこんだ。
『なあ、知ってるか?
祖父ちゃんちの畑の横の道をずんずん歩いてくとさ、古いおはかみたいなのがあってさ、うちの父さん子供のころにオバケみたんだって!
明日、行ってみねえ?』
『オバケ?
おもしろそう。』
ぼくは、ほんとはちょっとイヤだったけど、OKした。
怖がりだと思われるのはシャクだもの。
大丈夫、こんな寒い時に出るオバケなんていないさ。
『なあ、知ってるか?
祖父ちゃんちの畑の横の道をずんずん歩いてくとさ、古いおはかみたいなのがあってさ、うちの父さん子供のころにオバケみたんだって!
明日、行ってみねえ?』
『オバケ?
おもしろそう。』
ぼくは、ほんとはちょっとイヤだったけど、OKした。
怖がりだと思われるのはシャクだもの。
大丈夫、こんな寒い時に出るオバケなんていないさ。