冬の日の犬のお話

木の下の老人

カズヤ君は、犬のことなんて忘れたみたいにどんどん歩いていくから、ぼくも早足でついていった。
お祖父ちゃんちを出発してから、もう30分くらいは歩いてる。
ずいぶん遠いな…
そう思った時、カズヤ君が前を指差した。


『あれじゃないかな?』


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