冬の日の犬のお話
ぼくらは近くまでいってみることにした。
あの石の雪をはらったら、何か書いてあるかもしれない。


『うわっ!!』


先にかけてったカズヤ君が、また大きな声をあげた。

今度は犬じゃなかった。
人間。
ぼろぼろの着物を着たおじいさん。

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