冬の日の犬のお話
そうして竹蔵と弥助はの、関ヶ原にほど近い宿場で西軍の口入れ屋に雇われたのじゃ。
二人は百姓じゃから、西軍も東軍もようわからんかった。
どちらが強いのか、どちらにつくのが正しいか…

じゃから、もしも二人が出会うたのが東軍の口入れ屋であったなら、違う運命が待っておったかもしれぬ。

< 67 / 135 >

この作品をシェア

pagetop