冬の日の犬のお話
仲間となけなしの食い物を分け合っての、明日の命も定まらぬ身を悔やんでおったその時にの、弥助は考えたのじゃ。

こんな所で死ぬのはいやじゃ。
竹蔵と一緒に逃げよう。
村に帰ろう…とな

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