冬の日の犬のお話
竹蔵は、疲れ果てて泥のように眠っておった。
弥助は、竹蔵を起こす前に支度を整えておこうと考えての、湧き水を汲みに行ったのじゃ。
村まで八里、じゃが人目を逃れて山道をゆくならゆうに十里をこえよう。
辛い道中になることと、わかっていたのじゃ。
弥助は、竹蔵を起こす前に支度を整えておこうと考えての、湧き水を汲みに行ったのじゃ。
村まで八里、じゃが人目を逃れて山道をゆくならゆうに十里をこえよう。
辛い道中になることと、わかっていたのじゃ。