冬の日の犬のお話
おじいさんは話し終えると、お墓の雪をていねいに払って、静かに手を合わせた。

ぼくとカズヤ君も、おじいさんにならって手を合わせた。


おじいさんの話、半分くらいしかわからなかったけど…
けど、勇敢なしろって犬がいて、このお墓に眠ってるんだ。
そのことだけは、わかったから。

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