心を込めた恋愛
さっき選んだ服を着て、髪をセットする。

5分前には着かなきゃ。

そう思ったときに携帯が鳴った。
太一からだ。

<もう用意はできたか?
 今日は、中学校の南門待ち合わせって言ったけど
 変更して青いビルの角になったから。
 よろしく!
 じゃ、後でな!>

え?
そしたら遠いじゃん!
後15分で家出なきゃ!

急いでバックを持ったとき・・・

「プリ帳入れとこ」
なぜかそう思った。

今、12時45分。

靴を履いて家を飛び出した。
iPodで曲を聴きながら自転車に乗り思いっきりこいだ。

半分ぐらい行った時。

鍵閉めてない・・・

そう気づいた。

私は今より倍速いスピードで自転車をこいだ。

家に着くと・・
「やっぱり・・・」
鍵は閉まってなかった。

中を確認して鍵をかけ、
待ち合わせ場所に向かった。

途中で時間を見ると・・・
12時55分

ここから10分くらいだよ・・・。
絶対間に合わない・・・。

いつもの駐輪場に自転車を止めて急いで走った。

やっと青いビルが見えた。

そしてビルの角を曲がった。

「遅れてごめん!ホントにごめんね」
私はみんなに言った・・・つもりだった。
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