HAPPYBIRTHDAY-主役のいない誕生日-
あの日
あの日……ちょうど今から4カ月前。


それは僕たち2人にとって今までで1番最高の日になるはずだった……1番最低な日。



そう、僕と君の人生を……


大きく狂わせた日。


それは、突然に。



音なんて覚えていない。
ただ、気付いた時には僕の顔は赤い液体で汚れていた。

「え……」

震える首を動かせば、もうそこには。

さっきまで隣で笑っていた君の笑顔が消えていた。

叫ぶ余裕、すらなかった。



< 1 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop