HAPPYBIRTHDAY-主役のいない誕生日-
意識を失った。
「ぁ……た……へ……ん………も……かな……わ」
それでもかすかに誰かの声がするのが分かった。
何を言っているのだろうか?
そもそも僕に話しかけているのだろうか。
今の僕には話す力も、目を開ける力もない。
ただその場でじっとしているだけだった。
あ、この感じ……
あの時に似てるな。
君が隣で倒れていて……僕は何もできずにただ突っ立ているだけだった。
「かの………………むわよ!」
「ぁ……た……へ……ん………も……かな……わ」
それでもかすかに誰かの声がするのが分かった。
何を言っているのだろうか?
そもそも僕に話しかけているのだろうか。
今の僕には話す力も、目を開ける力もない。
ただその場でじっとしているだけだった。
あ、この感じ……
あの時に似てるな。
君が隣で倒れていて……僕は何もできずにただ突っ立ているだけだった。
「かの………………むわよ!」