HAPPYBIRTHDAY-主役のいない誕生日-
君は血だらけになっても……

それでも僕に力無い顔で笑いかけてくれて……

「私でよかった……。雄人が死んじゃってたら私生きてけないから……。雄人じゃなくて……よかった」

って。

僕の手を握ってくれたんだ。



それからすぐに、君は……

意識を失って、

病院に運ばれた時には、


この世を去っててしまっていた。



嗚呼。

僕は……

君に伝えたいことがあったんだ。

緊張してたし、ちょっと怖かった。

それでも、伝えたかったよ。









〝僕と、これからの人生を共に過ごしてくれませんか?〟





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