HAPPYBIRTHDAY-主役のいない誕生日-
かっこよく決めるはずだった。
ずっとポケットの中に隠していたこの指輪を渡すはずだった。


ちょっと高かったけど、君に似合うと思ったら、君が喜ぶと思ったら、その分増える仕事も苦じゃなかったんだ。


結婚式は君の誕生日に挙げるはずだった。





僕の中で計画は全部立っていたんだ。


それなのに……


すべてが水の泡だ。





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