金魚姫
夕方、日も沈みかけた頃、ヨータは決まって愛犬ムサシと散歩に出掛ける。
リードを手にしたヨータが小屋に近づくと、ムサシはちぎれんばかりに黄金色の立派なシッポをほうきのように振り回す。
『ムサシ』とは、いかにもりりしい名前だが、野良猫に餌を横取りされても文句一つ言い返せないお人好し(“お犬好し”というべきか‥?)なヤツだ。
リードを手にしたヨータが小屋に近づくと、ムサシはちぎれんばかりに黄金色の立派なシッポをほうきのように振り回す。
『ムサシ』とは、いかにもりりしい名前だが、野良猫に餌を横取りされても文句一つ言い返せないお人好し(“お犬好し”というべきか‥?)なヤツだ。