【短】歌声を君に
下を見れば、人間の足。
近くの鏡を覗けば、人間の男の子。
「これ………僕?」
気づけば、人間の言葉を話せてる。
もしかしたら僕は、人間になれたのかもしれない。
あの夜の願い事を、
神様は叶えてくれたんだ。
ガチャッ…
「ただいまぁ」
あ!帰ってきた!
そうだ、人間になれた僕は
自分の足で 彼女に会いに行けるんだ。
君に出逢って
ずっとずっと伝えたかった言葉、
人間になった今、
伝えることができるんだ。