モテ②甘②な2人
ちょっと低くて“男”の人の声。って感じの声が聞こえた。
その人は…
「…新…谷…くん…?」
間違いない。
新入生代表の新谷くんだ。
「あっ!?新入生代表だかなんだかしんないけどさ…調子のってんの?俺らいちようお前の先輩ってのを忘れんなよ!」
先輩の1人が、新谷くんに笑顔で言った。
新谷くんも笑顔で、
「それが?先輩だろうと関係ありません。先輩だからって女の子を泣かせていいなんてことないですよね?」
と先輩に向かって言って、私の手をとって教室までの道のりを進んでる。
教室までずっと沈黙が続いて気まずい…。