恋風船
次は面倒くさい行進だ。
揃えば綺麗なのは分かるけど俺らは自衛隊でもなんでもないのに。
体育委員の2人に俺と島田が並ぶ。
そういう風にして適当な4列ができた。
これも一種の個性だというように山ちゃんのクラス特有のスタイルだ。
ただ行進するだけ。
俺はこの行進が終われば応援団の方に行かなければならない。
このあと1回目の応援団がある。
ただ本当の応援団の見せ場は午後の部の最初。
そこで格好つけなきゃ何にもならない。