コイアイ〜幸せ〜
そういえば、なんでこんなにムカついているんだろう。

帰りの車の中で、もんもんとそんなことを考えていた。


結論としては、嫌なヤツに少しでも弱みをみせたくないって事で納得して、そんな事は早く忘れるのが一番だと決定した。





『大丈夫か?市田さんに聞いたよ。また松本さんにチクチクやられたんだって?いつものこととはいえ、あの人は容赦ないよな。なんかあったら相談にのるから。』


アパートに戻って携帯をみると、宗助からメールが届いていた。
ちょっと違うんだけど、その優しさが素直に嬉しかった。


『ありがとう。』


短い文を送信してから、私はビール缶のフタを開けた。




そういえば、最近、彼氏とは会ってない。
まあ、週末には約束しているしお互いに忙しいだろうからしょうがないか。

明日からはダメ出しの解決策を探って、社内を駆け巡らないといけない。

軽いご飯とシャワーのあと、頭で明日のスケジュールを組み立てながら眠りについた。



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