コイアイ〜幸せ〜
「チーフはいつも仕事なんですね。でも、そんな所もいいんですけど」


ツキッ


胸がわずかな痛みを訴えた。



「チーフは大人っぽいし、綺麗だし。付き合ったら幸せなんだろうなぁ」


佐々木君が、私を、トロンとした瞳で見つめてくる。


「…すいませんチーフ、よければつららさんって呼んでもいいですか?」



《山下さんは大人っぽいし、綺麗だね。付き合ったら、俺、凄く幸せになると思う。ねぇ、俺たちつきあおうか。急かもしれないけど、つららって呼んでもいい?》



その瞳と思い出したくない声と、重なる。


「つららさん…好きです」


《つらら、大好きだよ》



佐々木君が私の手をとった。




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