コイアイ〜幸せ〜
最低な男とわかっていても惹かれてしまう。



「強い力でねじ塞がれるの、熱い身体が入りこんでくる快感。優しいふりをして、容赦なく身体を、心を踏みにじられていくのを私は嬉しいと思ってしまう。貴方にはわかる?」



そんな恋、私は知らない。

そんな男も知らない。


知りたくもないよ、目の前で、こんな苦しい心を吐き出している彼女を見ているんだから。


「私の幸せは、愛している人に安らぎをあげたいの。どんな仕事をしているかは知らなくても、癒してあげることはできる。それが貴方に対して負けない、私のプライドだわ」



彼女の心は強い。




恋をしていない私は、何も言うことができなかった。





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