コイアイ〜幸せ〜
そんな流れになっているんだったっけ。


「いいよ。今のところ週末の予定は入れてないから」


「そうだなぁ、つららはどこに行きたい?」


なんか、呼び捨てにされると恥ずかしいかもしれない。


宗助から、ちょっと視線をずらしてパンをちぎった。


私の中で、宗助の存在が大きくなっていくのがわかる。
私、大切にされ慣れていないから恥ずかしいんですけど。


・・・甘えても、いいのかなぁ。


私の女の部分を、宗助にチクチク刺激されるとは思ってもみなかったから、少し戸惑うんですよ。


「癒されたいなぁ。ドライブとかいいかも」


温泉地とかだったら最高!
そう言おうとして、ハッと気がついた。


ん?いやいや、付き合ってもいないのに、二人きりで温泉は駄目でしょう。

リラックスした雰囲気に流されて、確実にイケナイ事をされてしまいそうだ。

私が男だったら、好きな人と二人で温泉だなんて、
確実に襲う自信がありますもん。

そのくらいの危機感くらい、私にもあるんだから。


でもなぁ、せっかくの休日だからなぁ。


「日帰り温泉とかは?」



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