コイアイ〜幸せ〜
なるべく負担をかけないように手順を覚える。
基本的なブログラムを打ち込んでもらった後、二人にはお礼を言って戻ってもらった。


特定の人物を入力するのは私だけでも出来そう。
それにこのリストは、例え仕事仲間でも漏らしたくは無いからね。




「あ〜それにしても一体誰なのよぅ」


少しの不安が残るものの、やっと完成したプログラムを目の前に、私はひとつ背伸びをした。

時間は深夜の1時をまわっている。


無駄かもしれない、けれど手がかりがない今は、出来ることをやるしかないんだ。


きっと、他の社員も頑張っているはずだから、私も頑張ろう。

けれど、ここ数日の映像だけでも、社内中となるとけっこうな量になる。


時々目薬を差しながら、コーヒー片手にモニターの画面を睨んだ。



その時、私の携帯電話が鳴った。
もちろん、着信音はダースベイダー。


『山下さん、作業は進んでいますか?情報処理の方達からの報告です。アクセスされたパソコンがわかりました』


みんな、仕事速いなぁ。


『詳しい時間は15時8分、アクセスされたのは、執務室の山下さんのパソコンからです』





ちょっと、待ってよ!
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