コイアイ〜幸せ〜
そう言えば、私は私服なんだった。
久しぶりの旅行だったから、シフォンの長めのブラウスに楽チンなスパッツ。
ミニスカートみたいにふんわりみえて、けっこう気にいってたりする。
毛糸のざっくりしたニットカーディガンをハンガーに掛けてから、私は少し笑った。
羊に囲まれたからなぁ。
羊臭かったらどうしよう。
途中でこんなことになっちゃったけど、楽しかったな。
ちょこんと遠慮気味にソファーに座ると、ゆっくり身体を横に倒した。
松本さんが、さっきのタオルケットを手渡してくれる。
む、なんか優しいぞ、この悪魔。
私が横になったのを確認すると、彼は、そっと執務室から出て行った。
静かな、私が動くと生地の擦れる音が聞こえるだけの静かな部屋。
ソファーから、かすかに優しい香りがする。
時々ここで横になっていた悪魔の、松本さんの移り香だと理解した途端、何故か私の顔が赤くなるのがわかった。
嫌じゃない。
だけど、知ってしまうと危険な香りなんだと思ってしまった。
何で私が照れなきゃいけないの?
不思議な感覚に、私は早く寝てしまおうと固くまぶたを閉じた。
久しぶりの旅行だったから、シフォンの長めのブラウスに楽チンなスパッツ。
ミニスカートみたいにふんわりみえて、けっこう気にいってたりする。
毛糸のざっくりしたニットカーディガンをハンガーに掛けてから、私は少し笑った。
羊に囲まれたからなぁ。
羊臭かったらどうしよう。
途中でこんなことになっちゃったけど、楽しかったな。
ちょこんと遠慮気味にソファーに座ると、ゆっくり身体を横に倒した。
松本さんが、さっきのタオルケットを手渡してくれる。
む、なんか優しいぞ、この悪魔。
私が横になったのを確認すると、彼は、そっと執務室から出て行った。
静かな、私が動くと生地の擦れる音が聞こえるだけの静かな部屋。
ソファーから、かすかに優しい香りがする。
時々ここで横になっていた悪魔の、松本さんの移り香だと理解した途端、何故か私の顔が赤くなるのがわかった。
嫌じゃない。
だけど、知ってしまうと危険な香りなんだと思ってしまった。
何で私が照れなきゃいけないの?
不思議な感覚に、私は早く寝てしまおうと固くまぶたを閉じた。