コイアイ〜幸せ〜
「おはようございます」
少しギシギシする身体をさっぱりさせようと、社内のシャワーを浴びて紅茶をいれている時だった。
彼女が出社してきた。
いつものキリリとした雰囲気に、いつもとは違う色気が入り混じっている気がするのは何故だろうか。
「な、なんでしょう。私の顔に何かついていますか?」
朝から挙動不審ですね。
「いえ、なんでもありませんよ。それよりも一緒にどうです?山下さんといただく紅茶は美味しいんですよ」
俺はカップに紅茶を注ぐ。
「ありがとうございます、あ、でも、私には近づかないで下さい」
彼女は俺から充分に距離をとると、いそいそと自分のデスクに座った。
「おや、どうしたんですか。山下さんらしくない」
ティーカップを運ぼうとすると、彼女はジリジリと椅子を後ろに引いた。
「私らしくないとはなんでしょうか。松本さんにはいろいろと前科がありますので」
秘書は、警戒心を身に付けてしまいましたか。
「信用がありませんね」
すると、どの口がそんなことを、と言わんばかりの表情で睨まれた。
「そのことに関しては、信用ゼロですからっ」
少しギシギシする身体をさっぱりさせようと、社内のシャワーを浴びて紅茶をいれている時だった。
彼女が出社してきた。
いつものキリリとした雰囲気に、いつもとは違う色気が入り混じっている気がするのは何故だろうか。
「な、なんでしょう。私の顔に何かついていますか?」
朝から挙動不審ですね。
「いえ、なんでもありませんよ。それよりも一緒にどうです?山下さんといただく紅茶は美味しいんですよ」
俺はカップに紅茶を注ぐ。
「ありがとうございます、あ、でも、私には近づかないで下さい」
彼女は俺から充分に距離をとると、いそいそと自分のデスクに座った。
「おや、どうしたんですか。山下さんらしくない」
ティーカップを運ぼうとすると、彼女はジリジリと椅子を後ろに引いた。
「私らしくないとはなんでしょうか。松本さんにはいろいろと前科がありますので」
秘書は、警戒心を身に付けてしまいましたか。
「信用がありませんね」
すると、どの口がそんなことを、と言わんばかりの表情で睨まれた。
「そのことに関しては、信用ゼロですからっ」