コイアイ〜幸せ〜
「山下チーフ、結論は出ましたか?」
長い間、彼は待ってはくれないだろう。
「上司命令ですので。喜んで就かせて頂きます」
まったく、喜んではいませんが。
「いい返事です。とりあえず正式な辞令が発表されるまでは通常業務をお願いします。その間に、引き継ぎをしておいて下さいね」
上手く乗せられたんじゃないかと思うと、淡々と話す彼に、うっすらと殺意を覚えてしまう。
「では、今回のプロジェクトは…」
「その件については、完全に手を退いていい。貴方がいなくても、ぜんぜん支障はないですからね」
うっすらとあった殺意が、確実なものへと変わった。
「わかりました。では、失礼します」
くそぅ。
部屋を出て廊下を歩いていると、出社する社員がちらほらと目についた。
時間は、8時を回っている。
うん、爽やかな朝が恨めしい。
長い間、彼は待ってはくれないだろう。
「上司命令ですので。喜んで就かせて頂きます」
まったく、喜んではいませんが。
「いい返事です。とりあえず正式な辞令が発表されるまでは通常業務をお願いします。その間に、引き継ぎをしておいて下さいね」
上手く乗せられたんじゃないかと思うと、淡々と話す彼に、うっすらと殺意を覚えてしまう。
「では、今回のプロジェクトは…」
「その件については、完全に手を退いていい。貴方がいなくても、ぜんぜん支障はないですからね」
うっすらとあった殺意が、確実なものへと変わった。
「わかりました。では、失礼します」
くそぅ。
部屋を出て廊下を歩いていると、出社する社員がちらほらと目についた。
時間は、8時を回っている。
うん、爽やかな朝が恨めしい。