君が私にくれたもの
夏祭り
−キーンコーン
カンコーン
チャイムが鳴ると同時に次々にカバンを持って下校して行く生徒たち。
そんな中、私を呼ぶ親友の声。
「ゆきーー。」
「何ー?」
「今日ウチの町内でお祭りあってさ、あたしもおみこし担ぐんだけどゆきも来ない?」
親友の亜紀は行事大好き騒ぎ事大好きお祭り人間。
でもってあたし、安藤 結希奈は行事全般が好きではない。
けれど、お祭り大好き人間の亜紀と親友な以上、今まであった数々の行事に参加してこなかったわけはなく……。
いつも無理矢理腕を引っ張られるようにして連れて行かれていた。