キラー
「まぁまぁ
それより まさか
ギルがボロボロの女の子を連れてくるなんてね
この間は自分が死にかけでうちに入院してたのに。」
「えっ?
ギルさんが死にかけで入院してたんですか?」
女が驚いたように言う。
「おいおい…
もう名前呼びか?
順応の良い奴だなぁ
おまえの名前も教えろよ。」
「えっ? わたしは…
ココアって言います。」
「よかったね
お互い名前がわかって
それでね
その時死にかけだったギルがね…」
「先生その話はやめろよ!」
ギルはずんずんと歩き
勢いよく病室を出た。