CORRUPTION
(弘樹)「はぁ、はぁ、もしかしたら最初の方で隠れてるのかも………」

そして弘樹は今まで走ってきた道を引き返した。すると………

(弘樹)「ん………」

弘樹はあることに気がついた。

その頃通り魔は………

(通り魔)「ふぅ………」

通り魔は弘樹を振り切ったことで安心し、一息つきながらゆっくり駅に向かって歩いていた。

そして駅に着き、切符を買って電車に乗り込む。

ガタンゴトンッガタンゴトンッガタンゴトンッガタンゴトンッ!!

電車は発進し、ここからさらに都会へ向かっていく。

(通り魔)「………」

通り魔は先程人を殺したとは思えない冷めた顔つきで風景を眺めていた。

そして目的の駅に着き、通り魔は電車を降りて改札を抜けた。

通り魔は都会を歩いていき、駅から遠く離れた路地裏に入っていく。

そして都会の路地裏のさびれた所にあるバーの前で立ち止まった。

バーの名はクリティカ。

だがその店はまだ準備中らしく、扉に「CLOSE」の文字が書かれた看板が貼られていた。

ガチャッ!!

しかし通り魔は扉に「CLOSE」という看板があるにも関わらず、クリティカの扉を開けて中に入っていった………

その直後その路地裏に何者かが足を踏み入れた。
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