CORRUPTION
そして通り魔の死体は処分され、この場で人が殺された形跡は完璧に隠滅された。

タタタタタッ!!ガチャッ!!ドンッ!!

そして黒服の男たちは先程の扉の中に戻っていった。

(マダム)「これでここで起きたことは全て闇に葬られた、ということさ。これが黒脳。社会の闇そのものさ。」

(弘樹)「すごい………」

(マダム)「社会人なら存在くらいはみんな知ってるさ。まぁ黒脳にやたらと首を突っ込まない方がいい。命が惜しいならね。」

(弘樹)「わ、わかった………」

(マダム)「そして黒脳の手によってお前の存在は社会的に抹消される。」

(弘樹)「!?」

(マダム)「驚くことはないだろ。現にお前は生きれるんだから。表社会じゃ死んだ人扱いだがね。息子が死んだとなると親は悲しむだろね。でも現に生きてるから親の元に駆け寄ることはできるでもそれは絶対に許されないなぜなら闇の住人の掟があるからおわかりかい?」

(弘樹)「う、うん………」

弘樹はマダムの気迫ある口調に圧倒されていた。

(弘樹)「で、でもなんでわざわざ僕の存在の抹消を………」

(マダム)「その方が色々やりやすいんだよ。実際に殺し屋をやってみればわかるさ。」

(弘樹)「そうですか………」
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