CORRUPTION
(弘樹)「まぁね………」

(憲一)「もっと明るい話にしようや。そういや彼女できたのか?」

(弘樹)「彼女?いないに決まってるじゃないか。」

(憲一)「はは、やっぱりか。お前の性格じゃ難しそうだしな。」

(弘樹)「それどういう意味?」

(憲一)「彼女なんか必要ない、って考えてんのがひしひしと伝わってくるんだよ。実際そうだろ?」

(弘樹)「まぁ、確かに………」

(憲一)「だろ?じゃ彼女できねぇわ。」

(弘樹)「じゃなんで彼女できたか聞いたんだよ。」

(憲一)「念のためさ。」

そして2人は昼食を終え、憲一も今日は2限で終わりだったため、弘樹と一緒に帰っていった。

(弘樹)「明日は何限?」

(憲一)「明日は自主休講。出席とらない授業だけだし。」

(弘樹)「そんなのダメだよ、講義にはちゃんと出席しなくちゃ大学生の意味がないじゃない。」

(憲一)「大学生にも少しは息抜きが必要さ。」

そして帰り道の途中、あるT字路を曲がったその時………

グサッ……

(弘樹)「え………」

(中年)「うぐっ………」

弘樹と憲一の目の前で中年の男が赤いフードを被った通り魔に刺されていた!

(弘樹)「通り魔!!」
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