CORRUPTION
(弘樹)「しまった!!」

ガタンゴトンッガタンゴトンッガタンゴトンッガタンゴトンッガタンゴトンッ………

電車が横切って遮断機が上がると既に通り魔の姿はなかった。

(弘樹)「見失ってたまるか!!」

タタタタタッ!!

弘樹はまた全速力で走り出した!

(弘樹)「………(さすがに真っ直ぐ走っていって見えなくなることはないだろう。だから踏切を渡ってすぐ曲がったんだ!!)」

そして弘樹は踏切を渡って必死に辺りを見渡す!だが………

(弘樹)「どこだ………」

ここは大通り。弘樹が見える範囲でも路地裏に入れる所は4つもあった!

弘樹は通り魔がどこに逃げ込んだか考える。

タタタタタッ!!

(通り魔)「はぁ、はぁ、はぁ………」

弘樹が考えている間にも通り魔はさらに遠くへ逃げていく。

(弘樹)「…………はぁ、はぁ……くそぉ!!」

結局弘樹は考えることを諦め、通り魔を完全に見失ってしまった。

そしてある路地裏に逃げ込んでいた通り魔は………

(通り魔)「………もう追いかけてこないな。はぁ、はぁ………」

通り魔は後ろを振り返り、弘樹が追ってきてないことを確認して路地裏で立ち止まった。

(通り魔)「はぁ、はぁ、逃げ切った!後は証拠隠滅してあそこに戻るだけだ。はぁ、はぁ………」
< 8 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop