gangな恋
家を出発して私達が着いたのは河原近くの路地裏。
時計を見ると20:05―
ちょっと遅刻だ。
「凜さん!!」
「悪ぃ美咲、遅れた」
可愛い私の後輩、美咲が近付いてきた――
「大丈夫っすよ!夏帆さんのバイクで来たんですか?」
「たまには気分転換にね」
「凜、…単に寝起きで運転したくなかったんでしょ」
「………」
夏帆の鋭い指摘に苦笑いして、私は足を進める―――
「「凜さん、お疲れ様です!」」
「お疲れ~」
ここはレディース、REDQUEENのたまり場。
私は初代総長――
今は二代目の美咲が引き継いでいる。