gangな恋
「和弥はどこにいんの?」
「俺?あー……あ、これ俺」
和弥が指を差した先には、まだ幼い中学生の和弥が写っていた。
「えっこれ和弥?なんかちょっと幼い……てか生意気そうな顔〜」
「…るっせ」
和弥も私の横に腰を下ろした。
今はブラウン色の髪だけど、中学生の和弥は今より明るい髪色をしてる。
でも不良って感じでもなくて、きっと中学の頃も爽やかでクールな和弥だったんだろうな―――
「なに?俺に見とれてんの?」
私の顔を覗きながら、和弥は相変わらず涼しい顔をしてた。