gangな恋
こうして私達はあきと君の親捜しをすることになった。
和弥は軽々とあきと君を抱き上げて肩車。
「怖いか?」
和弥の問い掛けに、あきと君は首を横に振って返事をした。
始めは表情が硬かったあきと君も、私達に慣れてきたのか少しずつ笑顔が見えるようになった。
「あ…」
「どうした?凜」
「あそこ行けば早くね?」
私達の視界に飛び込んだのはインフォメーションカウンター。
ここで放送してもらえたら早く見つかるかもしんねぇ。
「だな」っと納得して、あきと君を肩車したまま和弥もカウンターに向かって歩き出した。