gangな恋
「凜、オッケー?」
「…いいよ。暇人だし」
私の返事を聞くと、夏帆は直ぐさま携帯でメールをした。
きっと相手は聖剛さんだろうな。
今までのクリスマスは家族と過ごすか、夏帆と出掛けるくらいだったしな……
皆で集まんのは初めて。
去年は他の族と喧嘩だったし、今年は平和に過ごせるといいな―――
―――――
―――
無事に終業式を終えて、冬休みを迎えた。
そして今日は和弥の家に集まる日―――
いつもの特攻服に着替えようとクローゼットを開いた時、和弥から着信があった。
「何」
『……………不機嫌?』
「別に……、着替えようとしてただけ」
『おっ、間に合ったか。言っとくけど…特攻服は禁止だからな』
………は?
「なんで?」
『…ってことは特攻服着るつもりだったな』
「…駄目なのか?」