gangな恋


「美咲は猛とラブラブだし、夏帆さんも聖剛さんといい感じだし…」


「凜さんには和弥さんがいるしっ!」


「「「いいなーっ」」」




なんか勝手に盛り上がってるよこいつら――


いつもは特攻服姿のメンバーが、私服ではしゃいでる。


そんな様子を見て、同じ女なのに可愛いなんて思ってしまった。




いや待て。


今聞き捨てならねぇ事言ったな?




「なんで私とかず――」
「そ。凜には俺がいるもんな?」




言いかけたのを遮られて、和弥が私達の会話に入ってきた。


いつの間に隣にいたんだよ、こいつ。


そんな姿を見て、メンバー達はニヤつきながら「うぉ〜」とか茶化してくるし。




「なんのマネだよ和弥」


「んな照れんなって。嬉しいだろ?俺がいて」




なんだよこの俺様野郎は。


睨んでやっても、やっぱり和弥には通用しなくて、私を引き寄せた腕は簡単に解放されないみたいだ。




「離せよ馬鹿っ!また勘違いされんだろうが」


「ん?俺はいつでもその気だけど?」


お構いなしに和弥は私の肩を抱く。


「こんの野郎…調子乗んなって言っ」


「「雪ーっ!!」」


「あ゙ぁっ!?」


「ゎ…凜さん…すみません……」




また会話を遮られるもんだから、ついつい怒っちまったじゃねーか。




「あ、ああ…すまん。つい……」


「は…はい………」




や、そんな怖がるなよっ!


夏帆と美咲は爆笑してるし。

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