gangな恋
「クスクス……あんたらが信じないなら別にいいわよ。……もっと痛ぶってあげて?」
「クス…了解」
女が男達に目配せすると、男達はジャージの二人へ近付いた。
―――手にバットを持って。
「凜どうするっ…て決まってるか」
「もちろんっ」
勝手にREDQUEENを名乗られて、おまけに卑怯な手ぇ使う奴らをそのままにしてられるかっ!
私と和弥は足音を立てず、静かに近付いた。
そして――
男がバットを振り上げた――――
「待てやお前ら」
「「!?」」
声をかけたのは和弥だった。
もちろん私達に気付て、こちらに振り返る。
「あぁ!?誰だよてめぇ!」
「うるせーな。てめぇらから名乗れや」
「……ふんっ………REDQUEENよ……」
この女…
またREDQUEENって言ってるし。
「だとよ。どう思う?」
和弥は私に振り返って、聞いてきた。
どう思うって……
はっきり言って、むかつくね。
私は女を睨みつけて言い放った。
「あんたがリンって名前なのかは知んねぇけど……。……けどな、うちのチームには、こんな卑怯のマネする奴はいねぇんだよっ!!」