gangな恋


私がそう言い放つと、四人は一瞬目を見開いた。




「あんた………もしかしてリン…?」


「だったら何だってんだよ」


「チッ……」




舌打ちしてんじゃねーよ、この赤女。


舌打ちしてぇのはこっちだっつの!!




「……あんたは?」




私から目を逸らした赤女は、今度は和弥に声をかける。




「俺?…夜龍のカズヤだけど」


「「っ!?」」




和弥の名前を聞いて、今度は男達が青ざめる。




まぁ“伝説の男”と“伝説の女”と呼ばれた二人が目の前にいるんだから、そりゃあ青ざめるわな。




私は倒れている二人に近付いた。




「大丈夫か?…つか、ありがとな。REDQUEENを信じてくれて」




思ったより傷はひどくって、痣だらけ。


でも私の問い掛けに、二人はニコッと笑ってみせた。




「いえ……REDQUEENは憧れだったんで…」


「そうそう……な?」


「うんっ」




REDQUEENを信じてくれてる人がいて、嬉しかった。




「立てるか?……とりあえず帰れ。後は私達に任せろ」




頷いた二人はゆっくりと立ち上がって、不安定な足取りで私達に背中を向けた。


こんなになるまで痛めつけやがって………




「ちょっと……何勝手に帰らせてんのよ」




この糞女……


もうあの二人に手ぇ出す必要ねぇだろ。




私はゆっくりと振り返った。

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