gangな恋
「………」
え?
今、何て言った?
見つけたって言った?
「昨日はどうも」
斎藤和弥はニッコリと笑った。
ってえぇ!?
バ、バレてる!?
いやいやいや。
私のこの地味さ……
ここで折れるわけにはいかない。
「あの〜…昨日って……何のことですか…?」
とりあえず冷静にシラを切ろう。
「……ふーん?」
なんか怪しい笑顔だなぁ…
「な、なんですか?」
「じゃあ眼鏡取ってよ」
「………」
はぁぁぁぁぁ!?
眼鏡取れ、だと!?
なんなんだこいつ!殴りてぇ!!
「私…ど近眼なんで、困ります」