gangな恋
昼間からシャワーを浴びて、私は静かに特攻服へと袖を通した。
今日は両親も拓海も、朝から出掛けている。
おかげで昼間から特服姿でいることを、変に思われずに済む。
準備が整ったタイミングを見計らったように、夏帆が家へやって来た。
「行こう」
「おぅ」
私は一つ、心に決めたことがある。
それは―――、
亜由美に会いに行くこと。
今までずっと逃げてきた。
でも、もう…
逃げずに向き合うと決めたから。
「……流石、QUEEN…」
「ん?」
「ふふっ、独り言。…あ、もうみんないるし」
私と夏帆が到着した時には、すでにREDQUEENのみんなは揃っていた。
…これでも早く出発したんだけどな。