gangな恋
私はゆっくりと周りを見渡す。
あの時と同じように、人数には明らかに差がある。
よくもまぁ…こんなに人集めたよな……
って、こいつら私や和弥達が潰した奴等の集まりだもんな。
そう考えると、この人数差にも納得がいく。
「つか殺気立ち過ぎ…」
周りの奴等、目ぇ据わってるし。
そんなに喧嘩したいわけ?
「そういうお前も喧嘩する気満々じゃねーのかよ」
「るせぇ。お前って呼ぶな」
リンって呼ばれるのも気にくわねぇけどな。
「そういや今日はあいつは来ねぇのか?」
「は?」
「KINGだよ。夜龍の。この前一緒にいたんだろ?」
ああ……、和弥のことね。