gangな恋


後ろから名前を呼ばれた。




それは聞き覚えのある声。


いつも学校で愛想良く振る舞って、強引で、何考えてんのか分かんねぇ。




「ったく、今頃登場かよ和弥……」




ため息をついて、ゆっくりと立ち上がった私は後ろを振り返った。




「っ!!!!」




振り向くと、そこには和弥を筆頭に夜龍メンバーが揃っていた。




「わりーな、遅くなっちまった」




いつもの様に、口を開く和弥。


そして……




「あ…ゆ…み……?」




「凜……みんな…」




和弥の横にいたのは、亜由美だった。

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